この記事はMODについて取り扱っています。MODの導入は自己責任の下で行っていただきますよう、お願い申し上げます。
また、MODに嫌悪感がある方は当記事の視聴をご遠慮いただくようこちらもお願い申し上げます。
この記事の手順通りに導入してもPC環境の違いなどによって上手く動作しない可能性があります。
予めご了承ください。
この記事では「コイカツ！」でMODを利用して「既存の衣装を『透け衣装』にする方法」を紹介しています。
衣装のレパートリーを増やす1つの方法として、ぜひ活用してみてください。
目次
透け衣装 の作り方
「MaterialEditor」と「Skin Overlays」が必要となりますので、導入をしておいてください。
今回は「Tシャツ（無地）」を使って、「透け衣装」の作り方を紹介します。
「Shader」を「alpha」にする
まず「Tシャツ（無地）」を選択して「Material Editor」を押します。
そして、その中の「Shader」から「Shader Forge/main_alpha」を選択します。
Shaderとは
「Shader（シェーダー）」とは「3Dモデルを映し出す時の描写方法」です。
この「Sgader」を選ぶことで「2Dアニメ風に映したい」や「リアル調に映したい」など「どのように3Dモデルを見せるか」を選択できます。
今回選んだ「alpha」は「透明度を描写できるShader」であり、目的の「透け衣装」を作るのにぴったりなわけですね。
AlphaMask用のテクスチャを作る
次にすることは「AlphaMask」という「透明度を調整する部分」で使用するテクスチャを作ることです。
テクスチャと言うと、普通は「部分ごとに様々な色が分かれている」物ですが「AlphaMask用のテクスチャ」は「黒～白の間」から選択した色のみです。
この「黒～白の間の色」で、衣装の透明度を調整します。
「黒～白で透明度を調整する」と聞くなんだか不思議な感じですが「色に設定されたカラーコードで透明度を変化させている」と言うと、ちょっとはイメージがしやすいでしょうか？
「黒」には「#000000」、「白」には「#FFFFFF」というカラーコードが設定されています。
（カラーコードでは0が最小、Fが最大）
今回はWindowsに最初から付いている「ペイント」で、↓のようなグレーのテクスチャを作りました。
では、「AlphaMask」にこちらのテクスチャを読み込みましょう。
すると、↓のような結果に......。
「身体のAlphaMaskテクスチャ」を作る
確かに衣装は透けましたが、その下にあるはずの身体が見えません。
これは何が起きてるのかというと「衣装に設定されているもう1つのAlphaMask」が、身体を透明にして非表示にしているのです。
②で作ったテクスチャは「衣装を透明にするAlphaMask」ですが、衣装には「身体を透明にするAlphaMask」も存在します。
「身体を透明にするAlphaMask」 について
「身体を透明にするAlphaMask」がなぜ存在するのかについて、少し触れておきます。
コイカツ！に限らず、3Dモデルの服というものは「貫通可能な薄っぺらい1枚の紙」のようなものです。
「貫通可能」なので、その下にある「身体」が少し動いたりするだけで「服を貫いて表示されてしまう」わけです。
そこで「衣装の形に合わせてその下の身体を透明にするAlphaMask」を用意することで「そもそも貫通する身体の部分を見えなくしよう」というわけです。
なので、これから「身体を透明にするAlphaMask」を変更しましょう。
対象の衣装の項目を下にスクロールして「Body alpha mask」の「Dump original texture」を選択します。
すると「黒」「黄色」「緑」のテクスチャが出力されました。
この「身体を透明にする方のテクスチャ」も「色（カラーコード）」でその透明度を調節しています。
「身体を透明にするアルファマスク」の色
- 【黄色】......常に身体を表示させる
- 【緑色】......「半脱ぎ」状態の時だけ身体を表示させる
- 【黒】……常に非表示（透明）にする
試しに、現在「緑」の部分をちょっとだけ「黄色」にしてみました。
そして「Load new override texture」から、↑のテクスチャを読み込みます。
すると、↓のように「黄色にした部分だけ」身体が表示されていますね。
ちなみに「衣装の透明度」が普通の状態で「身体の透明度」だけを変えると、↓のように身体がはみ出して表示されてしまいます。
こうならないためにも「身体を透明にするAlphaMask」が必要なわけですね。
では、今度は「まっ黄色なAlphaMask」を作りましょう。
ペイントソフト（GIMP）などで「もともとの黄色をスポイトでコピーして塗りつぶす」だけでOKです。
そして
- 身体の方のAlphaMaskに「まっ黄色テクスチャ」を読み込む
- 衣装の「MaterialEditor」からShaderを「alpha」にする
- 「MaterialEditor」の「AlphaMask」に「黒～白」のテクスチャを読み込む
すると......
はい、透け衣装の完成です！
おまけ：濡れ透け衣装の作り方
「MaterialEditor」の機能を使えば、「透け」と「濡れ」を合わせた「濡れ透け衣装」を作ることも可能です。
「濡れ透け」にぴったりな「バスタオル」を使って、その方法を説明します。
「バスタオル」を「透け状態」にする
まず、上の項目で紹介した方法で「バスタオル」を透け状態にします。
「透けバスタオル」に光沢感を追加する
「透けバスタオル」を作れたので、次は「光沢感」を追加して「濡れ感」を出しましょう。
「Material Editor」を開いて「Specular Corol」の「A」を「1以上」にします。
（大抵は「１」で十分です。）
そして、さらに下の「Specular Power」をスライドさせて調整します。
すると、↓のように「光沢」が出て、まるで「濡れたバスタオル」のようになりました。
さいごに
今回は「既存の衣装を透け衣装にする方法」を紹介しました。
参考になっていれば幸いです。
「MaterialEditor」と「Skin Overlays」を使用すれば「無限大な衣装表現」が可能です。
ぜひ、様々な方法を試して見てください！
